マンション

マンション、最近の裁判例

(理事会運営、マンション管理や区分所有法、駐車場、ペット飼育などは除く)

ここにリストした裁判例は、理事会運営、マンション管理や区分所有法、駐車場、ペット飼育などのマンションに特有なトラブル以外に実際に発生したトラブルの裁判例です。
裁判例でみる限り、安心して所有し、快適に住まうためには、日常的にこのような種類のトラブルとの遭遇も十分あり得ることを心得ておく必要もあるのです。
※日付の古い順に並べています。

  • マンション建設に伴う掘削工事で隣地が地盤沈下した件で、施工者やデベロッパーの責任が認められた例(東京地裁1994年7月26日、大阪地裁1998年7月31日)
  • 床をフローリングに張り替えたことで、歩行音やいすを引く音、アイロンや鍋類を床に置く音が真夜中に響くようになって耐えられない」として、下の階の居住者が上階の居住者に慰謝料など600万円の支払いを求めた例(東京地裁八王子支部1996年7月30日)
  • マンションの階下天井裏を通る排水枝管からの漏水で下階住戸に被害が発生し、上階の区分所有者と管理組合のどちらに責任があるかが争われ、一審・二審とも枝管は共用部分で管理組合に責任がある、とされた例(東京地裁1996年11月26日、東京高裁1997年5月15日)
  • 「線路の反対側に建設されたマンションに電車の騒音が反射して受忍限度を超えた」として、マンションの建築主に損害賠償責任があるかを争った例(大津地裁1997年8月21日、大阪高裁1999年3月24日)
  • マンションの居室改装工事で受忍限度を超える騒音・振動が発生したとして、下の階の居住者が工事の発注者と設計者、施工者を相手取って損害賠償を請求し、設計・監理者と施工者の責任が認められた例(東京地裁1997年10月15日)
  • 商業地域でも日照被害を理由に近隣住民から出されていたマンション建設を禁じる仮処分申請が決定された例(大分地裁1997年12月8日)
  • 隣地に建設された高層マンションによって眺望権を侵害されたとして事業者を訴えた件で、一審と二審の判断が分かれた例(大阪地裁1998年4月16日、大阪高裁1998年11月6日)
  • マンションの売り主が、隣地建物の建設にも関与して日照や眺望の阻害要因を発生させたとして、マンションの価格下落分も損害賠償の対象に含めた例(東京地裁1998年9月16日)
  • 売り主が日照・通風などに関する正確な情報を提供する義務を怠ったとして、マンション購入者が損害賠償を求め、売り主の責任が認められた例(東京高裁1999年9月8日)
  • 北側にある6階建てのマンションの居住者が、敷地南側に新たに建てられるマンションが耐え難い圧迫感や閉そく感をもたらすとして工事中止を求め、8階を超える部分の建築工事禁止が認められた例(神戸地裁1999年10月26日)
  • マンション入居後に気づいた居室下の給水ポンプの騒音をめぐり、売買契約無効が認められた例(大阪高裁2000年12月15日)
  • 「上階のトイレの排水音や放尿音が聞こえて住むに耐えられない」として、マンションの購入者が売り主を訴えた例(神戸地裁2002年5月31日)
  • マンションの着工後に判明した土壌汚染について、基準値以下であっても「瑕疵」であると認められた例(東京地裁2002年9月27日)
  • 近隣住民の景観権を認めて完成・一部入居していたマンションの建物の一部撤去を命じた一審と、特定の近隣住民の景観権を認めずこれを棄却した二審(東京地裁2002年12月18日、東京高裁2004年10月27日)
  • 渡り廊下でつながれた複数の棟からなる地上15階建てのマンションを「一つの建築物」として認めた建築確認について、建築審査会が否定した例(府中市建築審査会2003年1月)
  • 浸水被害が毎年発生したマンションで、建築主の瑕疵担保責任は認め、設計・監理者の不法行為責任については否定した例(東京地裁2003年4月10日)
  • 日影規制を逃れるため、もともと一筆だった敷地を二つに分筆・登記したうえでツインタワーマンションの建築確認申請を同時・個別に行ったとして、事業者の違法性が認められた例(広島地裁2003年8月28日)
  • 多数の欠陥が見つかったマンションで、「工事監理が名義貸しに過ぎなかった設計者も工事監理責任を免れない」として、損害賠償責任が認められた例(札幌地裁2005年10月28日)
  • 室内のホルムアルデヒド濃度が入居時に厚生労働省の指針値を超えていたとして、マンションの売買契約解除が認められた例(東京地裁2005年12月5日)
  • 「地盤面」の設定に妥当性を欠くとして、いわゆる地下室マンションの建築確認を建築審査会が取り消した例(世田谷区建築審査会2006年8月14日)

以上から、問題の多いのはやはり、「騒音」「漏水・浸水」ですが、その他、問題が多岐にわたることがわかります。

書式及び参考資料

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