セクハラ

こんなこともセクハラに!

近年セクハラ防止のために、その定義が最大限に広げられ、各企業には厳しいセクハラ対策が求められています。セクハラ問題に神経質な外資系企業はもちろん、日本企業においても女性社員のセクハラ意識が高まり、企業で働く男性にとっては、女性社員に対する思わぬ言動がセクハラとなってしまうことを知っておかなければなりません。

セクハラは、「相手の意に反した性的な性質の言動を行い、それに対する反応によって仕事をする上で一定の不利益を与えたり、それを繰り返すことによって就業環境を著しく悪化させること」です。したがって、こうした定義に当てはまる言動は、すべてセクハラと認定されてしまう危険があるのです。

たとえば女性の体に触れなくても、忘年会や取引先との懇親会などの酒席で女性をホステス扱いにして隣に座らせたり、お酌をさせたり、嫌がるのにお酒を勧めたり、ダンスを強要したりすることは、セクハラ行為の範疇に入ります。

また、気分が悪そうな女性に「生理中?」と聞いたり、遅刻した女性に「ゆうべ彼とホテルに行ったんじゃない」などといった発言も絶対に行ってはいけません。さらに、ジョークのつもりでセクシーなグッズを女性社員に贈ったり、褒めたつもりで「今日の服はとてもセクシーだね」と女性社員に声をかけることも、相手の取りようによっては、性的な言動で相手に不快感を与える、セクハラ行為を行ったとされてしまう可能性があります。なにげない気持ちで行った言動が、女性の取り方次第でセクハラとされてしまう時代に突入したのです。

また、セクハラというと、女性社員の体を触ったり、いやらしい冗談を投げかけるなどのセックスにからんだ嫌がらせと思い込んでいる人が多いようです。しかし、近年では、女性に対する偏った価値観による言動が、セクハラ行為の主役となっています。男性の中には女性の役割に対する固定的価値観が根強く、職場でそうした価値観にそぐわない女性に対して不愉快な言動を行う人がいます。しかし、英語の「sex」は「性行為」の意味だけでなく、「性別」の意味も含んでおり、セクハラは「性の違い」に基づく嫌がらせも意味しています。したがって、女性に対する偏った固定観念に基づく不愉快な言動もセクハラ行為の一種と言うことができるのです。

たとえば、「女らしくないなあ」、「もっと女らしい服装をしなよ」、「男みたいだね」、「こわい女だなあ」などといった女性に対する偏った固定観念に基づく不愉快な発言はセクハラ行為にあたります。

また、女性の容姿や年齢に対する嫌がらせもセクハラ行為とされます。たとえば、「太りすぎじゃない?」、「色気のない髪型だねえ」、「おばん臭い服だねえ」、「化粧ぐらいしたら」など、女性の容姿、服装、髪型、化粧などについてとやかく言うのはセクハラにあたります。また、「やはり若い女の子がいると、オフィスに活気が出るよねえ」、「Xさんはお局様だからなあ」とか、女性の年令について嫌味を言ったり、「早くいい人見つけて結婚したら」、「選り好みしすぎだよ」、「どうして結婚しないの」、「負け犬女」、「ハイミス」、「売れ残り女」、「出戻り女」など、女性が結婚しないことにについて嫌味を言うのもセクハラの一種となるので注意が必要です。

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