著作権

肖像・パブリシティ権

肖像・パブリシティ権とは

「肖像権」とは、自分の肖像を他人に使わせない人格的権利のこと

  1. 法律の条文に「肖像権」という定めは存在しませんが、この「肖像権」という権利は不法行為の一種であり、プライバシーを守るための権利であると定着しています。
  2. 不法行為としての、プライバシーを守るための権利とは、民法第709条「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」の規定にあります。
  3. このように肖像権の侵害は、損害賠償についての定めであり、直接に刑事責任を問う法律は存在していません。(著作権を侵害することは犯罪として刑事罰の対象となる)

一方「パブリシティー権」とは、顧客吸引力がある肖像や名前の利用を専有する権利のこと

  1. 「パブリシティー権」は、「プライバシーを保護する目的」(肖像権の保護)だけでは保護できない側面があります。
  2. 自身の肖像や名前を広告として利用させることは、人格的な保護を犠牲にすることも引き換えになりますから、人格権を尊重するために保護されなければならないと考えられます。
  3. 判決においても「著名人のパブリシティー権はもともと人格権に根ざすもの」であるという趣旨の判断がでています。
  4. パブリシティー権の保護期間については法律上は規定がありません。

肖像権やパブリシティー権に関する問題では、法律の知識よりも常識を問われる問題となることが多いようです。
基本的には他人の権利を侵害しないよう慎重に判断し、少しでも心配があれば本人から承諾を得て撮影し、利用するように心がけましょう。

自分の写っている写真をホームページに勝手に使われた。

肖像権は、「その人の承諾がないのに、みだりにその容貌・姿態を撮影されたり、その写真を公表されたりすることがない権利」とされています。
本人と特定できるほど顔がはっきり写っていなければ、プライバイー侵害主張は難しいでしょう。ただ、違法性はなくてもホームページの公開を止めるよう、要求だけはできると思われます。

撮影した皇族の方の写った写真をHPに掲載したい。

撮影者には、著作者人格権の公表権(著作権法18条)があり、公表は原則として撮影者の判断によりますが、被写体が人物の場合は、その人の肖像権がありますから、注意が必要です。
有名人や公的立場にある人たちの公的場所での写真は、承諾がなくとも公表できます。
天皇陛下の場合も、「日本と日本国民の表徴」(第1条)になり、スナップを常識の範囲内の枚数での掲載は差し支えがないと思われます。

本人が公開した個人情報が他のサイトに無断で公開されていた。

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書式及び参考資料

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