著作権

音楽著作権

許諾なく使える範囲?

まず、著作権の保護期間を経過した作品であれば、基本的には自由に使うことができます。
著作権法第30条第1項では、以下の条件にあてはまる場合は、「私的使用のための複製」として、権利者の許諾を得ることなく音楽などの著作物を複製できることが定められています。

  1. 個人的に、または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で、仕事以外の目的に使用すること
  2. 使用する本人がコピーすること
  3. 誰でも使える状態で設置してあるダビング機などを用いないこと
  4. コピープロテクションを解除して(又は解除されていることを知っていながら)コピーするものでないこと

以上の範囲での複製であれば問題ありません。たとえばビデオでは、結婚式や結婚披露宴の様子を家庭用ホームビデオ機で撮影し、家に帰って、家族と一緒に観る程度の範囲です。
ただし、利用にあたって市販のCDやテープなどから複製する場合には、著作権とは別に、「著作隣接権」(著作権法)が発生します。
この権利には、レコード会社などの原盤権や歌手・アーティストなど実演家の権利が含まれることから、それらの許諾が必要となります。自分で買ったCDをMDに録音するような場合がこれに該当します。

間違いやすい音楽著作権の発生

A.短いフレーズでも?

4小節以内あるいは15秒以内の短いフレーズであっても、他人の著作物を利用することに変わりはなく、雑誌への掲載、ビデオへの録音など利用方法に応じ手続きをしていただく必要があります。一般的な窓口としては日本音楽著作権協会(JASRAC)があります。

B.ファイル交換ソフトを使って音楽・映像データをダウンロードする

この場合、その仕組みを提供する人も、交換をおこなう人も、著作権を侵害することになります。例えば、CDを音源としたMP3であれば、その楽曲の作詞者、作曲者の著作権を侵害するだけでなく、レコード製作者、実演家(アーティスト)の著作隣接権も侵害することとなります。ファイル交換という仕組みそのものには違法はありませんが、その仕組みを利用したダウンロードにおいて、著作権をはじめとした様々な権利の保護・確立がなされていない現状では、このファイル交換ソフトを使った音楽等の著作物をダウンロードすることを控えてもらうようJASRACでは呼びかけています。

こんな場合も著作権が発生する?

A.趣味のホームページに外国曲の歌詞や楽譜を掲載する

外国曲の歌詞・楽譜は、非商用配信の許諾範囲外となるため、利用できません。

B.JASRACに依頼すればよいか

JASRACが著作権を管理していない楽曲もありその場合は、その著作者(作詞家・作曲家)の許諾を得なければなりません。また、著作者自らで管理したり、他の著作権管理事業者に委託している場合もありますから、利用するときはJASRACなどで、充分ご確認したほうがよいでしょう。

C.訳詞・編曲する場合

この場合は、著作権法27条「著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。」と定められていることから分かるように、著作者の許諾が必要です。
この場合は、まず著作者、音楽出版者などに直接同意を得て、その後に利用方法に応じてJASRACに手続きをしていくことになります。
編曲された作品を利用する際に、もし原曲の著作権が消滅していたとしても、編曲者の著作権が保護期間内にある場合は、手続きが必要となることもあるようです。

音楽をホームページやブログで使う場合の手続きの流れ

以下の流れは、企業の研修ビデオに市販のCDをBGMとして使うような場合も同様な手続きとなります。

  1. JASRACで著作権を預かっている楽曲かの確認
    ※著作権の確認:作品検索データベースJ-WID( http://www2.jasrac.or.jp/
  2. 著作権を預かっている楽曲の場合
    オンラインライセンス受付窓口J-TAKT( http://j-takt.jasrac.or.jp/ )の画面から内容を登録し、申込書をJASRACあてに郵送(手続き完了までに2週間程度)
    ※使用料は使用料早見表( http://www.jasrac.or.jp/network/side/hayami.html

書式及び参考資料

注意事項

利用者の皆様に提供する回答は、弁護士の法的助言にかえることはできません。あくまで、ご自身の判断の一助にしてください。