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2021年度
令和3年06月23日
7月は祝日が移動 紙の手帳の人は要注意
オリンピックにあわせて、祝日が移動
まずは手元のカレンダーや手帳を確認しておきましょう。
海の日 7月の第3月曜日(19日)
→ 22日(木・開会式前日)
スポーツの日 10月の第2月曜日(10月11日)
→23日(金・開会式当日)
山の日 8月11日
→ 8月8日(日・閉会式当日)9日は国民の休日
どうして、手帳類が間違っているのかというと、祝日の移動を決めた法律が可決されたのが2020年11月27日だったからです。すでに印刷が終わり、売り場にならぶタイミングでした。
体育の日じゃないのと思った人もいるかもしれません。昨年より、スポーツの日に変わっています。
本来は、3連休、4連休をつくりだすことで、都心部の混雑回避を狙ったものですが、コロナ禍では遠出するわけにもいかないようです。
休日出勤? 手当はどうなる?
お休みは暦通りの職場であれば、みなが休んでいる祝日に出勤となれば、休日の割増賃金がほしいと思うのは人情でしょうが、法律ではそうとも言い切れません。
法律(労働基準法)で与えることになっている休日(法定休日)と祝日法の休日とは意味が違っているからです。
就業規則で祝日を休日と定めている場合
基本・残業代(月給を時給換算し、労働時間を掛ける)
1日8時間、週40時間を超える場合は、25%割増に
有給扱い できない
就業規則で祝日を休日と定めていない場合
基本・残業代はなし(月給に含まれていると解釈)
所定労働時間を超える 残業代
法定労働時間を超える 25%割増に
有給扱い 可能
もちろん就業規則や雇用契約書で、祝日の出勤には割増となる旨が記されていればそちらが優先です。
疑問があれば、総務や人事の担当者に確認するとよいでしょう。
また職場で利用している勤怠システムによっては、休日出勤の扱いがなされなかったり、9日の振替休日を欠勤扱いするといったトラブルも想定されます。祝日の設定も確認しておきましょう。
参考情報:
内閣府 国民の祝日について
国民の祝日について - 内閣府
首相官邸 2021年の祝日移動について
2021年の祝日移動について | 首相官邸ホームページ